日本で春雨といえば、緑豆(リョクトウ)やジャガイモのデンプンを原料とするもの一般的ですが、四川料理ではサツマイモのデンプンがよく使われます。また、春雨といえば細い麺を想像しますが、薄く板状に切った「板春雨」も中国ではよく使われます。
「梓潼片粉」はいわば四川式の板春雨料理で、成都に次ぐ四川第2の都市・綿陽市梓潼県の郷土料理です。梓潼県では路上の屋台で軽食としても売られています。
この独特の緑色の正体は韮(ニラ)で、韮などの野菜の搾り汁で色と風味づけをしたものです。味付けとして、麻辣味のソースが使われています。日本式の春雨とはまた違った食感、味わいで、「これも春雨なの?」と四川料理ならではの驚きが感じられる一品といえるでしょう。
伝統四川料理を今に伝える成都・松雲門派の正統な継承者であるシェフ井桁良樹が日本人が知らない本当の四川料理を提供します。この記事を見て飄香に興味を持った方は、以下のコンテンツでより詳しく私たちについてご覧いただけます。