飄香名菜譜
中国4千年の歴史を受け継ぐ
正統派四川料理の魅力

四川料理と豆腐

魷魚口袋豆腐(烏賊の変わり豆腐 濃厚スープ)は半湯菜と言われるタイプの料理です。土鍋などでスープを煮詰めて素材の旨味を凝縮させながら、変わり煮もののように仕上げていくのが半湯菜です。魷魚口袋豆腐はその中でも、豆腐を加工して驚きのある傳統宴席料理のスープに仕立てた、四川省の名料理人が生み出した料理です。

作り方は豆腐を裏ごしペースト状にしてイカのすり身(本来は肉類)を混ぜて揚げ、中心を口袋(ポケット状)の空洞をつくった豆腐をやわらかく煮てツルンという食感に仕上げます。

四川料理でも豆腐はたくさん使われます。四川省の中で特に有名な豆腐の産地が二つあります。一つは世界遺産楽山大佛で有名な楽山の「石壩豆腐」。もう一つは、三國志にも登場する剣門関の「剣門豆腐」。この二か所には、豆腐だけの宴席料理もあるそうです。

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